【札幌保健医療大学の松川典子准教授】に「ビーツ」について聞いてみました!

札幌保健医療大学の松川典子准教授
松川典子准教授

札幌保健医療大学

「松川典子准教授」

(まつかわ のりこ)

 

「経歴」

  • 藤女子大学 人間生活学部 食物栄養学科 卒業
  • 藤女子大学大学院 人間生活学研究科 修士課程
  • 北海道大学大学院農学院共生基盤学専攻博士課程 修了
  • 「赤ビート研究会」 会長

「免許・資格」

  • 管理栄養士免許
  • 日本抗加齢医学会指導士

 

ーー松川先生がビーツを研究しようと考えた経緯は?

札幌保健医療大学の松川典子准教授
松川典子准教授

「札幌保健医療大学に来てから、畑があったので、そこでビーツを栽培することになりました。

本格的に、ビーツの研究を始めるようになったのは、本校に来てからになります。

 

本校で、ビーツの研究を始めて7年目程度です。

しかし、大きな理由として、ビーツの研究の第一人者である、恩師の知地英征先生(藤女子大学名誉教授)との出会いから研究を始めるようになりました。

 

ビーツが北海道で盛り上がり始めている、という事で、本校でもビーツを栽培しようというきっかけが上手く噛み合い、私もビーツの研究を始めてみようと思いました。

 

 本校については、6~7年前に北海道でビーツが積極的に作られ始めてきた頃だったので、北海道でビーツを普及させていくためにも、本校で農場を作ることになりました。

本校の取り組みとしても、北海道を盛り上げていくためにも、ビーツを普及させていこうとなりました」

ーービーツが一般の方に普及しない理由は何か?

札幌保健医療大学の松川典子准教授とビーツの収穫
松川典子准教授とビーツの収穫

「理由は、様々な点があります。

ビーツの独特の土臭さや、ビーツ自体を購入してもどう使用すればいいかわからない。

料理方法がわからない。

ビーツの販売場所が限られている。

価格の高さや、使い方など、様々な課題があり、なかなか普及しないのだと思います。

 

私の周りには、ビーツが好きだけど、スーパーなどで販売していないから購入できない、という方もいます。

季節ものでもいいので、スーパーなどで販売されるようになれば、ビーツを購入してくれる方も増えると思います。

ビーツの販売場所には、レシピと一緒に置くなどすれば、購入した方も調理しやすいのではないでしょうか。

 

ビーツを食べやすくするためには、相性の良い料理と一緒に食べてもらう、というのが良い方法かと思います。

例えば、スープカレーは北海道のソウルフードとして定着しています。

ビーツは、油と相性が良いので、スープカレーに、素揚げしたビーツをトッピングしてもらうと、とても食べやすくなると思います」

ーービーツを、今後、普及させていくための取り組みやアイディアなどは?

札幌保健医療大学の松川典子准教授とあかビートくん
松川典子准教授とあかビートくん

「ビーツを好まれて食べている方は、まだ、一部の健康意識の高い人にしか食べられていないと思います。

 

そのため、一般の方々にも、わかりやすく伝えるために、「赤ビート研究会」を発足し、子どもでも理解しやすいような資料の作成や、ビーツの歌、ステッカーやTシャツなども作成しています。

 

ビーツを子どもに知ってもらい、興味を持ってもらうことで、親御さんもビーツに関心を持ってくれると思います。

その結果、ビーツが一般の方々にも普及していくと思います」

ーー松川先生のビーツ研究の目標は?

札幌保健医療大学の松川典子准教授
松川典子准教授

「ビーツを、「一般家庭の食卓にのせたい!」、というのが目標です。

 

ビーツが使用されている場面も、健康意識の高い人や、加工食品、お洒落なレストラン、インスタ映えするものなどになってしまっています。

 

ビーツが特別な食材ではなく、もっと一般的に、家庭に普及してほしいと思います」 

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